Ⅱ 二者択一は選ぶなA&B まとめ

Pピリ将FINAL

 

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「3姉妹ピリ駒ちゃん」(制作:びわのたねさん)

 

 

Ⅱ 二者択一は選ぶなA&B まとめ

 すでにお気づきかと思いますが、このブログは、各章にA面とB面が用意されています。

 これはまさに、二者択一を選ばないということを地で行く構成。Aは一般論、抽象論を展開し、Bは具体論、将棋論を展開するというふうに構造化されています。

 私が教育やコーチングで重視するのは、とにかく言語化(イメージ化)して構造化すること。もちろん、感覚的なところやディテール、個性といったところも掬い取りたいと思っていて、個別指導ではそういうところまで行き届かせます。しかし、ベースや核となるところは、徹底的に言語化し、構造化しておくことで、ブレをなくします。

 いわば軸となるところと、そうでないところを区別して、軸となるところでまずは妥協しないといった感じでしょうか。野球でいえば、主軸となる四番とエースをしっかり確保した上で、チームの運営を考える。アイドルでも同じで、大黒柱たるセンターをどっしり据えた上で、舞台や番組を演出していく。オーケストラの指揮ならば、協奏曲のカデンツァの部分には介入できなくて、それ以外のところでサポートするイメージですね。

 ともかく、わが細島組では、「二者択一は選ぶな」という基本原理を確立しておきます。「~だけでうまくいく」という言説は徹底排除。軸はしっかり持っておいた状態が基本。けれども、軸がしっかりすれば、余裕も生まれるので、「~だけでなく、~も」という貪欲な姿勢で、将棋だけでなく、その他すべてからも吸収していこうというわけです。これだけ押さえておけば、成長しないわけがありません。

 具体論としては、持ち時間に強くなることで、時間管理の達人を目指します。1種類の持ち時間だけでなく、すべての持ち時間に強くなることを目指していれば、いつの間にか将棋は強くなっているし、高齢化に抗ったり、日常の時間管理に卓越したりと副産物まで手に入ります。まじめすぎる人が適度に力を抜くことも覚えられて、一石三丁というわけです。

 思いつきやその日の気分、安いプライドなどという曖昧で一銭の得にもならないものに振り回されず、棋力と広義の人間性の向上に努めて参りましょう。