Ⅱ 二者択一は選ぶなB 持ち時間(小括)

Pピリ将

 

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「3姉妹ピリ駒ちゃん」(制作:びわのたねさん)

 

 

Ⅱ 二者択一は選ぶなB 持ち時間(小括)

 最近、「 × 」という記号がお気に入りです。

 このブログの特色を一言で表すと「 高速棋譜並べ × 早指し 」ということになるでしょう。

 いわば「 盤上 × 時間 」での強さを目指すというわけで、持ち時間論を展開してきたわけですが、いかがでしたでしょうか?

 簡単にまとめると、「手が荒れる」と言われがちな早指しにも、さまざまなトレーニング効果があることがわかりかけてきました。

 たとえば、相手にソフト指しされて困っている人は、早指しすることによって、ゼロリスクではないにせよ、ソフト指しと出会う確率を下げることができるはずです。

 ただし、私が強調したいのは、アンチエイジングと棋力そのものの向上という2つの効果ですね。「 アンチエイジング × 棋力 」

 アンチエイジングが目的なら、将棋はどうでもよい。そうなってくると、日常生活での時間の使い方にも目が向くはずです。「 日常 × 将棋 」

 ただし、将棋の時間は将棋で身につけるしかないところもあり、他の持ち時間との併用や高速棋譜並べとの組み合わせなど、工夫のしがいもありそうです。「 将棋 × 将棋 」

 3分切れ負けなど、極端な持ち時間については、極限チャレンジのつもりで、徐々に持ち時間を短くしていく訓練が有効です。

 10秒将棋の場合は、即指しよりは6秒指しのほうに軸を持っていきます。即指しが悪いわけではなく、リズムを作ってリズムを崩すときに戦略的に使おうという提案もさせていただきました。「 リズムづくり(6秒指し) × リズム崩し(即指し) 」

 反則すれすれの技についても、紹介しました。本当の反則でなければ、いろいろと試してみると、曲線的な指し方や受けの力にもつながると説きました。「 反則 × 上達 」

 早指しは即、悪というわけではなく、上達に必要なエッセンスが詰まっていますし、日々の仕事や生活での時間管理にも応用できるので、有益だというのが、このブログの結論です。