Ⅰ はじめに感動ありきB 棋譜並べ(3)

Pピリ将FINAL

 

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「3姉妹ピリ駒ちゃん」(制作:びわのたねさん)

 

 

Ⅰ はじめに感動ありきB 棋譜並べ(3)

 

 序盤は4、5回かなあ。準備体操がてら、そのくらいを並べて、ベースを作ったら、神速棋譜並べに取りかかります。

 いちおうの目安は、先手で10回、後手で10回、脳内(暗誦:符号を声に出す)で10回の計30回です。

 これが多すぎると言われるのですが、実際にやってみた人からは、そのような感想を頂くことはないので、今は気にしないことにしています。

 実際にやってみると気づくことですが、このくらいの回数を並べないと、私たちアマチュアの頭には入らないです。

 もちろん、一口にアマチュアといってもさまざまなので、自称・強豪や他称・天才の方々はどうぞ、出口はあちらですので、素通りしてくださいませ。

 私自身は中途半端なアマ強豪ですが、正直に白状すると、10回ずつでは全く足りていません。目安で10回ずつ並べるのですが、実際にはもっと並べてしまうことが多いです。

 ちなみに、1日に30回並べても、あまり意味がないと思っています。小分けにして、数日にわけて並べるから意味がある。

 私の場合、平日は忙しいので、休日に棋譜並べをしています。だいたい5、6回ぐらい。

 あとは平日に復習で1、2回ずつ上積みしていくぐらいの遅いペースです。棋譜並べ自体は高速なのですが、繰り返しは一気にやるのではなく、地道に進める感じ。

 脳にゴシゴシこすりつけるのではなく、じわじわ浸透させるイメージですかね。

 次の週末には、タイムトライアルを決行しています。キッチンタイマーで2分をセットし、2分以内に並べられるかに挑戦するのです。

 これがなかなか難しい。中途半端な理解だと、2分以内に並べ終えることはできません。

 必ずうまく並べられない箇所が出てくるのですが、そこが弱点なので、そこだけ部分的に鍛えます。

 すべての動きによどみがなくなめらかに並べ終えたときの「感動」は、いまだに衰えることを知りません。

 速く並べるというのは、あくまでも手段であって、目的は別にあります。喩えていうならば、繊細な感覚に紛れ込んでいる軋みを発見し、そこにミシン油を差すこと、か。

 将棋上達法でもありますが、脳トレとしても最強だと私は思っています。